アーユルヴェーダでは、消化する力をAgni(アグニ)という炎を用いて大変重要視します。
人間は食べ物から栄養を摂取し、血・肉・骨・骨髄となり体を構成し、さらに動く為・考える為・生きる為のパワーへ変換しています。
『食べ物を消化する力』が生きることの、まず第一歩となります。
食事をしても適切に消化されないと、体に十分なエネルギーが行き届かず、新陳代謝が行われず、体は弱まり、思考能力も落ち、生きる気力すら無くなります。
人間は食べる物と消化力でできている、と言われるほど消化力は大切なのです。
消化の火は料理と同じで、火加減を調整できます。安定した炎で調理すれば、扱いやすく安全で、全体までしっかりと火が回り、美味しく仕上がります。
しかし、火が強すぎると黒焦げになります(ピッタ)。
かまどに風を送り過ぎても、火が安定せず急に強くなったり消えたりします(ヴァータ)。
湿っていたり、水を掛ければ火は弱まり消えます(カパ)。
満足感と食事のありがたみを感じながら
・温かい食事 ・適切な量と時間帯 ・空腹感
を心がけて、消化力を適切に保ちましょう。消化のエラーが不調や病気の基となります。