東日本大震災から、10年です。
日本人は、地震リスクと共に生きています。
首都直下地震がいつ起きても不思議はありません。私達にできることは、備えることです。
毎年、3月11日に防災袋をチェックします。
私のルーツの半分は、福島県南相馬市にあります。
何が始まり、誰の、何が復興したのか、正解が見えないまま薄れていく。地震・津波・原発ばかりで有名になってしまい、のどかで豊かな海と美しい文化があるのに。
少し複雑な感情になります。
大きな災害が起きた時、どれだけ物資を備えていても十分過ぎるということはありません。
「家庭内避難」と「家庭外避難=非常用持ち出し袋」では内容が大きく異なります。
家庭内避難の場合、東京都では1週間分の備蓄を推奨しています。
家庭外避難の場合は、しばらく不自由が続きます。
原発近くに住んでいた親戚は、自宅近所の避難所から理由も知らされず別の避難所への移動を繰り返し、そのまま帰宅困難者となり、2度と当時の住まいで暮らすことはありません。当日の夕飯は大人2人でおにぎり1個でした。
物だけでなく「心の準備」も大切です。
家族や大事な人と連絡をとる方法など、話し合って決めておく事。
自分に関係ないと思っても、心傷ついた方々に少し寄り添い体験談を聞いたり、来たる災害に備えることは、ご自身を守ることになります。
あらためて、多くの犠牲者とご遺族に祈りを捧げます。